■2009年9月20日 産経新聞

頼義、頼朝 練り歩く

 港区赤坂の赤坂氷川神社の例祭「赤坂氷川祭」が19日始まり、平安・鎌倉時代の武将、源頼義と源頼朝の人形を載せた山車2基が豪快に赤坂の街を練り歩いた=写真(安岡一成撮影)。
 江戸時代には、都内でも各神社ごとに山車の巡行がさかんに行われていたが、震災や戦災で壊滅状態となったという。しかし、同神社には部品が残っており、平成18年、この文化遺産を将来に残そうと地元でNPO法人が発足。2台の山車を修復し、残存していた頼義と頼朝の人形を載せて、翌年から巡行を復活させた。
 この日は神事の後、氏子らが電線や木の枝にぶつからないよう慎重に山車を境内の外へ運び出した。太鼓や笛の音が響く中、子供たちも一緒に山車を引いて街を練り歩いた。
 20日は赤坂通りが全面封鎖され、みこし15基と頼朝の山車が巡行する。