港区の赤坂氷川神社(赤坂6)の山車が15、16日の祭礼で、約80年ぶりに赤坂の街を巡行することになった。
江戸文化を伝えようと、NPO法人「赤坂氷川山車保存会」が約半年かけて修復。
修復された山車は12日まで、六本木の東京ミッドタウンで展示されている。
この山車は、江戸時代に作られた「翁二人立」で、高さ7m、重さ約2tの大きさ。
鮮やかな刺しゅうに覆われた台の上に、2体の人形が飾られており、城門をくぐる際につかえないよう、
台の中にしまえる仕掛けになっている。
同神社には9基の山車が保存されているが、車輪がないなど損傷しており、動かせる状態になかった。
同保存会ではこのうち、保存状態のよかった今回の山車を修復することにし、港区の支援を受けて当時の姿のまま復活させた。
山車は東京ミッドタウンでの展示終了後、15日にお披露目で子どもみこしと巡行し、16日にはみこしを従えて赤坂の街を練り歩く。
神社関係者は「山車は、大きくて色も鮮やか。間近で見るとかなりの迫力がある。80年ぶりの巡行を大勢の人に見てもらいたい」
と話している。